停電と断水が同時に7日間続く場合、1人分の備蓄目安は飲料・調理用水21L、食事21回分、携帯トイレ35回分です。
4人家族なら、水84L、食事84回分、携帯トイレ140回分になります。
ただし、これだけで7日間の生活が成り立つわけではありません。電気が止まると照明やスマートフォンの充電ができなくなり、水道が止まると手洗いや食器洗い、水洗トイレにも影響します。
この記事では、停電と断水が同時に発生し、自宅の安全が確保されている場合を想定して、7日間に必要な備えを整理します。
※自宅が危険な場合や、十分な暖房・冷房・衛生環境を確保できない場合は、自宅での生活を続けることにこだわらず、自治体の避難情報に従ってください。
- 停電・断水7日間で何が必要?人数別の早見表
- まず確認|停電と断水が同時に起きると何が使えなくなる?
- 飲料・調理用水は7日間で何L必要?
- 食料は7日間で21食あれば足りる?
- 水洗トイレが使えない7日間はどうする?
- 手洗い・食器洗いなどの生活用水も必要
- 停電7日間でスマートフォンは何回充電する?
- 停電7日間の照明は乾電池式と充電式のどちらがよい?
- ポータブル電源は7日間で何Wh必要?
- カセットコンロとボンベは7日間で何本必要?
- 停電・断水7日間の必要量シミュレーター
- 7日間の停電・断水で忘れやすいもの
- 7日間を自宅で過ごせない場合は避難を検討する
- 停電・断水が7日続く場合によくある質問
- 関連記事|停電と断水への備えを詳しく確認
- まとめ|停電と断水が7日続くときは電気・水・トイレを分けて備える
停電・断水7日間で何が必要?人数別の早見表
まずは水・食料・携帯トイレを人数別に比較します。
| 人数 | 飲料・調理用水 | 食事回数 | 携帯トイレ |
|---|---|---|---|
| 1人 | 21L | 21回分 | 35回分 |
| 2人 | 42L | 42回分 | 70回分 |
| 3人 | 63L | 63回分 | 105回分 |
| 4人 | 84L | 84回分 | 140回分 |
| 5人 | 105L | 105回分 | 175回分 |
※飲料・調理用水は1人1日3L、食事は1日3回、携帯トイレは1人1日5回として計算しています。
※食事回数は献立の必要回数です。同じ種類の非常食をその個数だけ用意すれば栄養が足りるという意味ではありません。
※携帯トイレの使用回数には個人差があります。乳幼児や介助が必要な方などには別途必要な用品があります。
さらに、停電への備えとして次のものも確認しましょう。
| 備えるもの | 7日間で考えること |
|---|---|
| LEDライト・ランタン | 必要な点灯時間と電池本数 |
| スマホ充電用電源 | 充電する台数と回数 |
| カセットコンロ | 湯沸かし・調理の回数 |
| ポータブル電源 | 家電の消費電力量と再充電の可否 |
| 生活用水 | 手洗い・衛生管理などに必要な量 |
| 冷暖房の代替手段 | 季節に応じた安全な対策 |
| 常備薬・衛生用品 | 個人ごとに必要な数量 |
電源や調理燃料は、家族人数だけでは必要量を決められません。何を何時間使うかによって計算します。
まず確認|停電と断水が同時に起きると何が使えなくなる?
停電と断水が同時に起きると、生活の複数の機能が影響を受けます。
| 生活場面 | 起こりやすい問題 | 準備するもの |
|---|---|---|
| 飲食 | 蛇口から水が出ず、電気調理器も使えない | 保存水、常温で食べられる食品 |
| トイレ | 洗浄水がなく、排水設備も損傷している可能性 | 携帯トイレ、処理袋 |
| 照明 | 室内灯が点灯しない | 乾電池式・充電式ライト |
| 通信 | スマホの充電ができない | モバイルバッテリー、充電手段 |
| 調理 | IHなどの電気調理器が停止する | カセットコンロ、対応ボンベ |
| 冷暖房 | エアコン・電気ヒーターなどが停止する | 季節に応じた防寒・暑さ対策 |
ただし、災害時に自宅の設備がすべて同じ状態になるわけではありません。建物の構造や被害の状況、地域のライフラインの復旧状況によって異なります。
飲料・調理用水は7日間で何L必要?
首相官邸では、飲料水について1人1日3Lを目安として案内しています。
この数字を7日間に換算すると、1人21Lです。
必要な水量=人数×3L×7日
4人家族なら、
4×3×7=84L
になります。
2Lペットボトルでは何本分?
| 人数 | 7日分の水量 | 2Lボトル本数 |
|---|---|---|
| 1人 | 21L | 11本 |
| 2人 | 42L | 21本 |
| 3人 | 63L | 32本 |
| 4人 | 84L | 42本 |
※端数は切り上げています。飲料・調理用水の備蓄量であり、トイレや手洗いなどの生活用水は含まれません。
水の必要量を詳しく知りたい場合は、水3リットルはどれくらい?災害時の備蓄量を比較をご覧ください。
食料は7日間で21食あれば足りる?
1人1日3食なら、7日間で21回の食事が必要です。
ただし、これは食事の回数であって、アルファ米21袋だけで栄養が十分になるという意味ではありません。
農林水産省は、主食だけでなく、肉・魚・豆類などの主菜、野菜などの副菜も組み合わせた食品備蓄を紹介しています。
停電と断水の両方を想定する場合は、特に次の違いを確認してください。
| 食品 | 停電・断水時に確認すること |
|---|---|
| アルファ米 | 調理に必要な水量 |
| パックご飯 | 加熱しないで食べられるか、表示を確認 |
| レトルト食品 | 温めずに食べられる製品か |
| 缶詰 | 缶切りが必要か、開封後の取り扱い |
| 保存パン・ビスケット | 飲み物との組み合わせ、栄養の偏り |
停電・断水時は、火も水も使わずに食べられる食品を一定量含めておくことが重要です。
家族人数ごとの基本的な備蓄量は、備蓄3日分・7日分はどれくらい?家族人数別に水と食料を計算で確認できます。
水洗トイレが使えない7日間はどうする?
地震後に排水管が損傷している可能性がある場合は、断水していても便器へ水を流さないでください。
汚水が逆流したり、集合住宅で下の階へ漏れたりする危険があります。
排水設備の安全が確認できるまでは、携帯トイレを使用することが基本です。
携帯トイレは7日間で何回分必要?
1人1日5回の使用を想定すると、7日間の必要回数は次のとおりです。
| 人数 | 7日間の必要回数 |
|---|---|
| 1人 | 35回分 |
| 2人 | 70回分 |
| 3人 | 105回分 |
| 4人 | 140回分 |
4人家族なら、50回分セットでは3セット、100回分セットでは2セットが必要な計算です。
ただし、必要な便袋・凝固剤・廃棄用袋がすべてセットに含まれるか確認する必要があります。
また、使用済み携帯トイレは自治体の指示に従って保管・処分してください。
必要な数量の詳しい計算は、災害用携帯トイレは何回分必要?3日・7日分と50回・100回セットを比較でも確認できます。
携帯トイレを準備する方へ
必要回数だけでなく、便袋・凝固剤・処理袋の内容と使用期限の表示を確認してください。
手洗い・食器洗いなどの生活用水も必要
飲料・調理用水の1人1日3Lには、手洗いや清掃などに使う水は含まれません。
生活用水の量は用途や節水方法によって大きく変わります。
例えば手洗い1回に0.5Lを使い、1日6回洗うという仮定なら、1人1日3Lです。
4人家族なら手洗いだけで1日12L、7日間では84Lになります。
ただし、0.5Lは計算用の仮定であり、どのような状況でも十分に衛生的な手洗いができる量という意味ではありません。
生活用水の確保が難しいときは、使い捨て食器や手指消毒剤などを用途に応じて組み合わせる方法もあります。ただし、石けんと清潔な流水による手洗いが必要な場面もあります。
停電7日間でスマートフォンは何回充電する?
スマートフォンの必要な充電量は、使用台数と1日の消費量によって変わります。
例えばスマートフォン2台をそれぞれ1日1回満充電相当で使用するなら、7日間で合計14回分の充電が必要です。
ただし、モバイルバッテリーの容量表示(mAh)をスマートフォンの容量表示(mAh)で単純に割っても、実際に充電できる回数にはなりません。
電池電圧の違いや充電時の損失、スマートフォンの使用状況などを考慮する必要があります。
停電が長引く場合は、充電手段だけでなく、スマートフォンの省電力設定や通信状況にも注意してください。
モバイルバッテリーの計算方法は、停電3日ならモバイルバッテリーはいくつ必要?で紹介しています。
停電7日間の照明は乾電池式と充電式のどちらがよい?
夜間の照明には、乾電池式ランタンや充電式LEDランタンなどが使えます。
乾電池式なら予備の電池が必要です。充電式なら満充電から何時間点灯するかと、停電中の再充電方法を確認します。
例えば1セットで30時間点灯するランタンを1日4時間使う場合、7日間の点灯時間は28時間です。
計算上は1セット分で足りますが、実際には明るさ設定や電池の状態、気温によって点灯時間が変わります。
乾電池の必要本数については、乾電池は何本備蓄すればいい?ライト・ラジオの3日・7日分を計算も参考にしてください。
ポータブル電源は7日間で何Wh必要?
ポータブル電源の必要容量は、使用する家電と1日の消費電力量によって決まります。
ここでは利用効率80%、電池容量の20%を予備として残す条件で比較します。
| 1日の消費電力量 | 7日間の消費電力量 | 必要な定格容量の計算値 |
|---|---|---|
| 50Wh | 350Wh | 約547Wh |
| 100Wh | 700Wh | 約1094Wh |
| 150Wh | 1050Wh | 約1641Wh |
| 200Wh | 1400Wh | 約2188Wh |
| 300Wh | 2100Wh | 約3282Wh |
| 400Wh | 2800Wh | 4375Wh |
※必要容量=1日の消費電力量×7日÷0.8÷0.8で計算し、端数を切り上げています。
※利用効率80%・予備容量20%は説明用の条件です。実際の製品性能や使用条件によって変わります。
1日200Wh使用する場合、7日間を途中充電なしで過ごすには、約2188Whという計算になります。
2000Wh級のポータブル電源が1台あれば、必ず7日間使えるわけではありません。
電気毛布を使うなら必要容量はさらに増える
例えば平均50Wの電気毛布を1日8時間使う場合、1日の電力量は400Whです。
7日間では2800Whになり、利用効率80%・予備容量20%で計算すると4375Whが必要です。
これは電気毛布だけの電力量です。スマートフォンや照明にも電気を使用するなら、その分が加わります。
ただし、電気毛布の実際の平均消費電力は温度設定や運転状態によって変わります。
容量別の使用時間については、ポータブル電源500Wh・1000Wh・2000Whは何時間使える?家電別比較で詳しく紹介しています。
7日間なら再充電手段も考える
ポータブル電源は、蓄えた電気を使用する製品です。
停電が7日間続く場合は、容量を増やすだけでなく、途中で再充電する方法も検討しましょう。
ソーラーパネルに対応する製品もありますが、発電量は天候・日照時間・設置条件によって変化するため、毎日必要な量を確実に充電できるとは限りません。
7日間の電源を検討する方へ
容量だけでなく、定格出力・再充電方法・重量・メーカー保証などを比較してください。
カセットコンロとボンベは7日間で何本必要?
停電中にIH調理器が使用できず、ガス供給も停止している場合は、適切な環境で使えるカセットコンロが役立ちます。
農林水産省は、1人1週間あたりカセットボンベ約6本を備蓄の目安として紹介しています。
ただし、必要な本数は調理回数や使用時間、家族でまとめて調理するかどうかによって変わります。
家族4人だから必ず24本消費するとは限らず、反対に湯沸かしだけの計算で7日間すべての調理が足りるとも限りません。
少なくとも、普段使うコンロに対応するカセットボンベがあるか、コンロが正常に点火するかを事前に確認しておきましょう。
停電時の調理器具を準備する方へ
カセットコンロの安全装置・対応ボンベ・燃料消費量を確認してください。
停電・断水7日間の必要量シミュレーター
家族人数と日数を入力すると、飲料・調理用水、食事回数、携帯トイレの必要数を計算できます。
さらに、ポータブル電源で使用する1日の電力量を入力すると、停電期間中に必要な容量の目安も表示できます。
※水・食料・トイレは設定した使用量による計算です。電源容量は利用効率と予備容量を仮定した概算で、家電の起動電力や実際の動作条件は判定できません。
停電・断水時の必要な備蓄量を計算
家族人数と日数、1日の電力使用量などを入力してください。
※飲料・調理用水と食事回数・トイレ回数は入力条件で計算します。 生活用水は含まれません。電源容量は途中で充電しない条件の概算です。 電気機器の定格出力や起動電力、実際の稼働時間は判定できません。
7日間の停電・断水で忘れやすいもの
必要な水や食料を確保していても、7日間の生活では衛生用品や個別に必要なものが不足する可能性があります。
- トイレットペーパー、ティッシュペーパー
- 使用済み携帯トイレを保管する袋
- 手洗い用品、手指消毒剤、衛生用品
- 乾電池、懐中電灯、ラジオ
- スマートフォンの充電ケーブル
- 常備薬、医療・介護に必要な用品
- 眼鏡、補聴器の電池など個人用品
- 赤ちゃんやペットに必要な用品
- 季節に応じた暑さ・寒さ対策
特に電気を使用する医療機器などが必要な場合は、一般的なポータブル電源の備蓄量計算だけで判断せず、医療機関や機器メーカーと非常時の対応を事前に相談してください。
7日間を自宅で過ごせない場合は避難を検討する
備蓄品をそろえていても、自宅で安全に過ごせるとは限りません。
例えば住宅が損傷している場合や、厳しい暑さ・寒さの中で冷暖房を確保できない場合、衛生的な生活を維持できない場合は、避難が必要になることがあります。
また、地震後の排水管に損傷が疑われる場合は、管理者や自治体の確認が済むまで水洗トイレに水を流さないでください。
停電時に燃料式の発電機を使う場合、屋内・車内・テント内では絶対に使用してはいけません。一酸化炭素中毒による死亡事故が報告されています。
ポータブル電源も、強い衝撃や高温、水濡れなどを避け、メーカーの使用条件を守ってください。
参考:消費者庁「携帯発電機やポータブル電源の事故と通電火災に注意」
停電・断水が7日続く場合によくある質問
1人暮らしなら水は21Lで足りますか?
21Lは1人1日3Lの飲料・調理用水を7日分用意する目安です。手洗い・清掃などの生活用水は含まれていません。
4人家族なら携帯トイレは何回分必要ですか?
1人1日5回を想定すると、4人×5回×7日=140回分です。
実際の使用回数には個人差があるため、予備も考慮しましょう。
2000Whのポータブル電源で7日間過ごせますか?
利用効率80%、予備容量20%なら、2000Whで使える電力量は1280Whという計算です。
7日間では1日あたり約183Whになります。
家電の消費電力量がこれを超える場合は、途中充電や追加の電源が必要になります。
停電中も冷蔵庫の食品を7日間保存できますか?
冷蔵庫や冷凍庫の保冷時間は、庫内温度、外気温、開閉回数、食品の量などによって変わります。
ポータブル電源につないだからといって、必ず7日間安全に保存できるわけではありません。
食品の保存温度や衛生状態を確認し、安全性に疑問がある食品は食べないでください。
水洗トイレはバケツの水で流してもよいですか?
地震などで排水管が損傷している可能性がある場合は流してはいけません。
排水設備の安全と便器メーカーの使用方法を確認し、それまでは携帯トイレを使用しましょう。
関連記事|停電と断水への備えを詳しく確認
- 備蓄3日分・7日分はどれくらい?水と食料の必要量
- 災害用携帯トイレは何回分必要?
- 乾電池は何本備蓄すればいい?
- 停電3日ならモバイルバッテリーはいくつ必要?
- 停電3日間に必要なポータブル電源は何Wh?
- ポータブル電源500Wh・1000Wh・2000Whの比較
まとめ|停電と断水が7日続くときは電気・水・トイレを分けて備える
停電と断水が同時に7日間続く場合、1人分の基本的な目安は水21L、食事21回分、携帯トイレ35回分です。
4人家族なら、水84L、食事84回分、携帯トイレ140回分になります。
ただし、これは飲料・調理用水と食事回数、トイレの使用回数の基本的な計算です。
照明、スマートフォンの充電、調理燃料、生活用水、季節に応じた冷暖房対策は別に準備する必要があります。
ポータブル電源についても、7日間という日数だけで選ばず、1日に使用する電力量と途中で再充電できるかを確認しましょう。
水・食料・トイレ・電源をそれぞれ具体的な数量にして、無理のない備蓄計画を立てることが重要です。
参考資料: 首相官邸「災害への備え 事前にできること」、 農林水産省「災害時のために、備えていますか?」、 農林水産省「災害時に備えた食品ストックガイド」、 消費者庁「携帯発電機やポータブル電源の事故と通電火災に注意」
