結露は何度差で起こる?室温・表面温度・露点の関係を数字で解説

スポンサーリンク

結露は「室温と表面温度に○℃の差があれば起こる」と一律には決まりません。

結露が起こるかどうかの基準になるのは、室温そのものとの差ではなく、空気中の水蒸気量から決まる露点温度です。

表面温度が露点温度まで下がると、空気中の水蒸気が水滴になり始めます。

たとえば、室温20℃・相対湿度60%なら露点温度は約12℃です。

この場合、表面温度が約12℃まで下がると、室温との差は約8℃になります。

ただし、湿度が変われば露点も変わるため、「結露は室温より5℃低くなったら起こる」のような固定値では考えられません。

スポンサーリンク

結露は何度差で起こる?

結露が起こる温度差は、湿度によって変わります。

室温20℃を例にすると、相対湿度ごとの露点と、室温との差はおおよそ次のようになります。

室温相対湿度露点温度室温との差
20℃50%約9.3℃約10.7℃
20℃60%約12.0℃約8.0℃
20℃70%約14.4℃約5.6℃
20℃80%約16.4℃約3.6℃
20℃90%約18.3℃約1.7℃

このように、室温20℃でも湿度50%なら露点まで約10.7℃の差がありますが、湿度80%なら差は約3.6℃まで小さくなります。

つまり、湿度が高いほど、表面温度が室温から少し下がっただけで露点に近づきます。

スポンサーリンク

結露の基準になる「露点」とは?

気象庁では、露点温度を「水蒸気圧を一定にして温度を下げたとき、相対湿度が100%となる温度」と説明しています。

また、空気中の水蒸気が凝結して露を結ぶ温度でもあります。

簡単にいうと、その空気を冷やしていったときに、水蒸気が水滴になり始める温度が露点です。

そのため、結露を温度差だけで考える場合は、「室温−表面温度」だけを見るのではなく、「表面温度が露点より低くなったか」を見る必要があります。

スポンサーリンク

室温・表面温度・露点の関係は?

室温が20℃・湿度60%の場合

室温20℃、相対湿度60%の空気では、露点は約12℃です。

したがって、室内の空気に触れている窓などの表面温度が約12℃まで下がると、露点に達します。

このときの温度差は、20℃−約12℃=約8℃です。

つまり、この条件では「室温と表面温度の差が約8℃」が、露点に達する一つの目安になります。

ただし、これは湿度60%・室温20℃という条件での数字であり、どの環境でも8℃差になるわけではありません。

室温が20℃・湿度80%の場合

室温20℃、相対湿度80%では、露点は約16.4℃です。

室温との差は、20℃−約16.4℃=約3.6℃です。

同じ20℃の室温でも、湿度が60%から80%になると、露点との差は約8℃から約3.6℃へ小さくなります。

この比較からも、結露しやすさを「室温との差だけ」で決められないことが分かります。

「何度差なら結露する?」を湿度別に比較すると

室温20℃の場合、湿度が違うと結露の基準となる温度差も大きく変わります。

  • 湿度50%:露点は約9.3℃、室温との差は約10.7℃
  • 湿度60%:露点は約12.0℃、室温との差は約8.0℃
  • 湿度70%:露点は約14.4℃、室温との差は約5.6℃
  • 湿度80%:露点は約16.4℃、室温との差は約3.6℃
  • 湿度90%:露点は約18.3℃、室温との差は約1.7℃

湿度が10ポイント上がるごとに温度差が一定の割合で縮まるわけではありません。

露点は温度と水蒸気量の関係から決まるため、湿度によって差の縮まり方も変わります。

結露する温度差を身近な例で考えると?

室温20℃・湿度60%で表面温度が10℃の場合

室温20℃に対して表面温度が10℃なら、温度差は10℃です。

この条件の露点は約12℃なので、表面温度10℃は露点より約2℃低い温度です。

数字だけで見ると「10℃差」ですが、結露の基準として重要なのは、10℃という差そのものではなく、表面温度が露点の約12℃を下回っていることです。

室温20℃・湿度60%で表面温度が15℃の場合

室温20℃と表面温度15℃の差は5℃です。

この条件では露点が約12℃なので、表面温度15℃は露点より約3℃高い温度です。

このように、同じ「室温との差」でも、露点との位置関係を見ることで数字の意味を判断できます。

結露と「室温との差」を考えるときの注意点

結露は、室温と表面温度の差だけで決まるものではありません。

気象庁によると、相対湿度は、その温度における飽和水蒸気量に対する実際の水蒸気量の比を百分率で表したものです。

温度が変わると、空気が含むことのできる水蒸気量も変化します。

そのため、同じ室温20℃でも湿度50%と80%では露点が異なり、表面温度が露点に達するまでの温度差も異なります。

また、実際の窓や壁などでは、表面温度が場所によって異なる場合があります。

室温だけを測っても、すべての表面温度が同じとは限りません。

露点温度はどうやって計算する?

露点は、気温と相対湿度から計算できます。簡易的な計算では、次のような式が使われます。

まず、

γ=ln(RH÷100)+17.62×T÷(243.12+T)

とし、

露点温度=243.12×γ÷(17.62−γ)

と計算します。

ここで、Tは気温(℃)、RHは相対湿度(%)です。

たとえば、T=20℃、RH=60%を代入すると、露点は約12.0℃になります。

この記事では数値のイメージをつかみやすくするため、露点は小数第1位程度に丸めて「約」と表記しています。

実際の観測値や計算方法によって小数点以下の値が異なる場合があります。

結露は「何℃差」と覚えるより露点を見ると分かりやすい

結露について「室温から何℃下がったら起こる?」と考えると、答えは湿度によって変わるというのがポイントです。

室温20℃を例にすると、湿度60%なら露点は約12℃で、室温との差は約8℃です。

一方、湿度80%なら露点は約16.4℃で、差は約3.6℃です。

条件露点の目安室温との差
20℃・湿度50%約9.3℃約10.7℃
20℃・湿度60%約12.0℃約8.0℃
20℃・湿度70%約14.4℃約5.6℃
20℃・湿度80%約16.4℃約3.6℃

したがって、「結露は何度差で起こる?」への答えを一つの数字で示すのではなく、室温・湿度から露点を求め、表面温度がその露点に達するかを見ると理解するのが適切です。

温度と湿度の数字をまとめて確認したい場合は、温度・湿度シリーズまとめも参考になります。

湿度80%がどれくらいなのかを数字で確認したい場合は、湿度80%はどれくらい?体感でわかる完全ガイドで比較できます。

室温の数字そのものを知りたい場合は、室温25℃はどれくらい?暑い・寒い?体感温度と湿度別の目安を数字で解説も参考になります。

まとめ

結露は「室温と表面温度が何℃違えば起こる」と固定できるものではなく、露点温度が基準になります。

  • 室温20℃・湿度60%なら露点は約12℃
  • この場合、室温との差は約8℃
  • 室温20℃・湿度80%なら露点は約16.4℃
  • この場合、室温との差は約3.6℃
  • 湿度が高いほど、露点と室温の差は小さくなる
  • 結露を数字で見るときは「室温−表面温度」だけでなく露点を確認する

「何度差なら結露する?」という数字を知りたいときは、温度差だけを一律の基準にするのではなく、室温と湿度から露点を求めると、条件ごとの違いを具体的に把握できます。

関連記事

タイトルとURLをコピーしました