💡200ml=1カップ=紙コップ約1杯=牛乳パック1本の1/5。
レシピに「200ml」って書いてあるけど、これってどれくらい?
料理のレシピで頻繁に登場する「200ml」。
計量カップがない時や、「これって何カップ?」と迷った経験はありませんか?
実は200mlは料理の世界で最も重要な基準単位の1つで、様々な身近なもので簡単に測れるんです。
この記事でわかること
- 200ml=1カップの正確な定義と身近なもので測る方法
- ペットボトル・紙コップ・お茶碗での換算
- 料理別の使用場面と重さ(g)との違い
約3分でサクッと読めます。
💡関連記事:1カップはどれくらい? | 1L(リットル)はどれくらい?
200mlはどれくらい?一目でわかる概要

200mlの基本定義
200mlは日本の料理における「1カップ」と同じ容量です。
1959年の計量法改正で正式に定められました。
| 単位 | 容量 | 200mlとの関係 |
|---|---|---|
| 小さじ1 | 5ml | 200mlの1/40 |
| 大さじ1 | 15ml | 200mlの約1/13 |
| 1カップ(日本) | 200ml | 基準 |
| 1合(米用) | 180ml | 200mlの0.9倍 |
| 1リットル | 1000ml | 200mlの5倍 |
200ml=1カップ=大さじ約13杯=小さじ40杯という関係です。
視覚イメージで即理解
| 身近なもの | 容量 | 200mlとの関係 |
|---|---|---|
| 牛乳パック1L | 1000ml | 1/5で200ml |
| 500mlペットボトル | 500ml | 約2/5で200ml |
| 紙コップ(標準) | 約205ml | ほぼ同じ |
| マグカップ | 200〜300ml | 8分目で約200ml |
| お茶碗1杯(ご飯) | 約150ml | やや少ない |
| 缶ジュース(ロング缶) | 250ml | やや多い |
| 缶コーヒー | 190ml | ほぼ同じ |
紙コップ満タンか500mlペットボトルの約2/5が200mlの最も分かりやすい目安です。
生活シーン別の活用場面
料理:米を炊く水加減、だし汁、カレーやシチューの水分
お菓子作り:牛乳、生クリーム、水の計量
飲料:スムージー、ジュース、スープの1人前
離乳食:おかゆの水分量
栄養管理:1日の水分摂取量の目安(8カップ=1.6L)
身近なもので200mlを測る方法

容器で測る(精度高)
| 容器 | 正式容量 | 200mlの測り方 | 精度 |
|---|---|---|---|
| 紙コップ(標準) | 約205ml | 縁ギリギリまで | ★★★★★ |
| 500mlペットボトル | 500ml | 約2/5の高さまで | ★★★★☆ |
| 牛乳パック1L | 1000ml | 1/5の高さまで | ★★★★☆ |
| 350ml缶 | 350ml | 約6割弱 | ★★★☆☆ |
| 缶コーヒー | 190ml | ほぼ1缶分 | ★★★★☆ |
| お茶碗 | 約150ml | 満タン+少し | ★★☆☆☆ |
紙コップが最も正確で、一般的な白い紙コップは約205mlなので、ほぼ200mlになります。
ペットボトルで測る方法
| ペットボトル | 200mlの測り方 | 目印の付け方 |
|---|---|---|
| 500ml | ボトルの約2/5の高さ | マジックで線を引く |
| 1L | ボトルの1/5の高さ | 5等分の目盛りを付ける |
| 2L | ボトルの1/10の高さ | 使いにくい |
500mlペットボトルに水を入れ、200ml目盛りをマジックで書いておくと、次回から計量カップ代わりに使えます。
マグカップ・お茶碗で測る方法
| 容器 | 一般的な容量 | 200mlの目安 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| マグカップ | 200〜300ml | 8分目程度 | サイズに個人差大 |
| ティーカップ | 150〜200ml | ほぼ満タン | やや小さめ |
| お茶碗 | 約150ml | 満タン+50ml | 測りにくい |
| どんぶり | 400〜600ml | 半分以下 | 大きすぎる |
自宅のマグカップに水を200ml入れ、その位置を覚えておくと便利です。
200mlと重さ(g)の関係

液体の200ml=何g?
| 液体 | 200mlの重さ | 比重 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 水 | 約200g | 1.0 | 基準 |
| 牛乳 | 約206g | 1.03 | 水より少し重い |
| 酒 | 約200g | 1.0 | 水とほぼ同じ |
| 醤油 | 約230g | 1.15 | 水より重い |
| みりん | 約230g | 1.15 | 醤油と同程度 |
| サラダ油 | 約180g | 0.9 | 水より軽い |
| 生クリーム | 約200g | 1.0 | ほぼ水と同じ |
| はちみつ | 約280g | 1.4 | かなり重い |
水・牛乳・酒は200ml≒200gと覚えておけば便利です。
油は軽く約180g、醤油は重く約230gです。
料理での200mlと200gの違い
| シチュエーション | 200mlで測る | 200gで測る |
|---|---|---|
| 水・だし汁 | ○(容量) | ○(ほぼ同じ) |
| 牛乳 | ○(容量) | ○(ほぼ同じ) |
| 醤油 | ○(容量) | △(230gになる) |
| 油 | ○(容量) | △(180gになる) |
| 米 | △(180ml=1合) | ○(重さで測る) |
| 小麦粉 | ×(重さで測る) | ○(200mlだと約100g) |
レシピで「水200ml」と書いてあれば容量、「小麦粉200g」と書いてあれば重さを測ります。
水・牛乳は200ml≒200gなのでどちらでも可。
料理別200mlの使用場面

ご飯・主食での200ml
| 料理 | 200mlの使い方 | 米との比率 |
|---|---|---|
| 米1合を炊く | 水200〜220ml | 米1合(180ml)に対して |
| おかゆ(全粥) | 水600〜800ml | 米1合に対して3〜4倍 |
| おかゆ(五分粥) | 水900〜1000ml | 米1合に対して5倍 |
| リゾット(2人分) | スープ400ml | 米1合に対して2カップ |
| パスタの茹で汁(1人分) | 1L以上 | たっぷりのお湯 |
米1合(180ml)を炊く時の水は200〜220mlが標準です。
汁物・スープでの200ml
| 料理 | 人数 | 200mlの使い方 | 分量 |
|---|---|---|---|
| 味噌汁 | 1人分 | 1カップ(200ml) | 標準的な量 |
| コンソメスープ | 1人分 | 1カップ(200ml) | 1人前 |
| 豚汁 | 1人分 | 1カップ(200ml) | 具沢山なら1.5カップ |
| カレー(4人分) | – | 3〜4カップ(600〜800ml) | ルーの箱に記載 |
| シチュー(4人分) | – | 3〜4カップ(600〜800ml) | とろみ具合で調整 |
汁物は1人前=1カップ(200ml)が基本です。
飲料・デザートでの200ml
| 飲料 | 200mlの量 | 適量 |
|---|---|---|
| 水・お茶 | コップ1杯 | 1回の水分補給に適量 |
| 牛乳 | コップ1杯 | 学校給食の牛乳(200ml) |
| ジュース | コップ1杯 | 飲みきりサイズ |
| スムージー | 1人分 | ちょうど良い量 |
| コーヒー | 約1.5杯分 | マグカップなら1杯 |
200mlは飲み物1杯分の標準量です。
お菓子作りでの200ml
| 材料 | 200mlの使い方 | レシピ例 |
|---|---|---|
| 牛乳 | 1カップ | カスタード、プリン |
| 生クリーム | 1カップ | 生クリームケーキ |
| 水 | 1カップ | ゼリー、寒天 |
| 小麦粉 | 重さで測る(200g≠200ml) | ケーキ、クッキー |
お菓子作りでは正確な計量が重要。
液体は200mlで測り、粉類は重さ(g)で測ります。
国際的な「カップ」との違い

各国のカップ容量比較
| 国・地域 | 1カップの容量 | 200mlとの差 | 換算 |
|---|---|---|---|
| 日本 | 200ml | 基準 | 1.0カップ |
| アメリカ | 約240ml | +20% | 約0.83カップ |
| カナダ | 250ml | +25% | 0.8カップ |
| イギリス | 250ml | +25% | 0.8カップ |
| オーストラリア | 250ml | +25% | 0.8カップ |
海外レシピの「1 cup」を日本で作る場合:
- アメリカ:1 cup(240ml)≒日本の1.2カップ(約240ml)
- イギリス:1 cup(250ml)≒日本の1.25カップ(250ml)
海外のレシピを日本で作る時は、200mlに40〜50ml追加する必要があります。
米の1合(180ml)との違い
| 単位 | 容量 | 用途 | 違い |
|---|---|---|---|
| 1合(米用) | 180ml | 米専用の単位 | 江戸時代からの伝統 |
| 1カップ(料理用) | 200ml | 料理全般 | 1959年計量法で規定 |
| 差 | 20ml | – | 米用カップと料理用カップは別物 |
米1合=180ml、料理の1カップ=200ml。
米を計量カップで測る時は注意が必要です。
200mlを正確に使うコツ

計量カップでの正確な測り方
| 手順 | 方法 | ポイント |
|---|---|---|
| ① 平らな場所に置く | テーブルで水平に | 手で持たない |
| ② 目盛りを正面から見る | 目線を目盛りと同じ高さに | 上から覗かない |
| ③ メニスカスを読む | 液面の一番低い部分 | 表面張力のカーブの底 |
メニスカス
液体の表面張力でできる曲面。
水は中央が下がるので、その一番低い部分が正しい目盛りです。
液体を注ぐスピード
| 注ぎ方 | 精度 | 使用場面 |
|---|---|---|
| ゆっくり少しずつ | ★★★★★ | お菓子作り、正確な計量 |
| 普通のスピード | ★★★★☆ | 日常の料理 |
| 一気に注ぐ | ★★☆☆☆ | 大まかな量でOKな時 |
正確に測りたい時は、目盛り近くまで一気に注ぎ、最後は少しずつ調整します。
ペットボトルを計量カップ代わりに
| ペットボトル | 目盛りの付け方 | 使い方 |
|---|---|---|
| 500ml | 200mlの位置にマジックで線 | 線まで注ぐだけ |
| 1L | 200mlごとに5本線 | 1本目=200ml |
| 2L | 使いにくい | おすすめしない |
空の500mlペットボトルに計量カップで200ml入れ、その位置に油性ペンで線を引く。
これで専用の計量ボトルが完成します。
知っておくと便利な200mlの知識

200mlを「カップ」と呼ぶ理由
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 由来 | 英語の「cup」から |
| 歴史 | 1959年計量法改正で正式採用 |
| 目的 | レシピを統一、全国どこでも同じ味 |
| 国際的 | 国によってカップの容量が違う |
戦後、アメリカから「カップ」の概念が入り、日本では200mlに定められました。
1日に必要な水分量と200ml
| 対象 | 1日の推奨水分量 | 200mlに換算 |
|---|---|---|
| 成人男性 | 約2.5L | 12.5カップ |
| 成人女性 | 約2.0L | 10カップ |
| 子供(3〜5歳) | 約1.0L | 5カップ |
| 高齢者 | 約2.0L | 10カップ |
よく聞く「1日8カップの水」は、アメリカの8カップ(約1.9L)が元。
日本の200mlカップなら10カップ(2L)が目安です。
料理の「ひたひた」「かぶるくらい」と200ml
| 表現 | 意味 | 目安 |
|---|---|---|
| ひたひた | 食材の8割が浸る | 食材の量による |
| かぶるくらい | 食材が完全に浸る | 食材+1cm程度 |
| たっぷり | 食材の2倍以上 | パスタ茹でなど |
煮物で「水200ml」と具体的に書いてあれば測り、「ひたひた」と書いてあれば食材を見ながら調整します。
200mlの容器の市販例
| 商品 | 正確な容量 | 用途 |
|---|---|---|
| 紙コップ(標準) | 205ml | ほぼ200ml |
| 缶コーヒー | 190ml | ほぼ200ml |
| 学校給食の牛乳 | 200ml | ちょうど |
| ヤクルト | 65ml | 200mlの約1/3 |
| 飲むヨーグルト(小) | 200ml前後 | ほぼ200ml |
学校給食の牛乳瓶は正確に200mlです。
まとめ
200mlの要点:
- 200ml=1カップ(日本)=紙コップ約1杯=牛乳パック1Lの1/5
- 500mlペットボトルの約2/5の高さ
- 水・牛乳は200ml≒200gで換算しやすい
- 米の1合(180ml)とは別の単位
- 海外の1カップは240〜250mlで日本より大きい
200mlは日本の料理で最も重要な基準単位で、「1カップ」と同じ意味です。
紙コップやペットボトルを使えば、計量カップがなくても簡単に測れます。
これで、次から「200mlってどれくらい?」「計量カップがない!」に困ることはありません。
料理がもっと正確に、もっと楽しくなるはずです。

