💡玉ねぎ1個=約200g=直径7〜8cm=野球ボールサイズ。
レシピに「玉ねぎ1個」って書いてあるけど、大きさがバラバラで困る!
スーパーで売られている玉ねぎは、手のひらサイズから拳より大きいものまで様々。
「1個」と言われても、実際どのサイズを使えばいいのか迷いますよね。
サイズによって味や調理時間も変わるため、正確な目安を知っておくことが重要です。
この記事でわかること
- 玉ねぎ1個の標準的な重さ・サイズ・直径
- サイズ別(S・M・L)の違いと料理への影響
- みじん切り・スライス後の分量と料理別使用量
約3分でサクッと読めます。
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玉ねぎ1個はどれくらい?一目でわかる概要
玉ねぎ1個の基本サイズ
項目 | 標準的な1個(M〜Lサイズ) | 範囲 |
---|---|---|
重さ | 約200〜250g | 150〜300g |
直径 | 約7〜8cm | 6〜10cm |
高さ | 約6〜7cm | 5〜9cm |
価格 | 30〜80円 | 季節で変動 |
カロリー | 約74〜92kcal | サイズによる |
レシピで「玉ねぎ1個」と書かれている場合、Mサイズ(200g前後)を想定していることが多いです。
サイズ別の分類と重さ
サイズ | 重さ | 直径 | 特徴 | 用途 |
---|---|---|---|---|
SS(極小) | 80〜100g | 約5cm | ペコロス、小玉ねぎ | 丸ごと煮込み |
S(小) | 150〜180g | 約6cm | 小ぶり | 1〜2人分の料理 |
M(中) | 200〜250g | 約7〜8cm | 標準サイズ | 万能、最も一般的 |
L(大) | 250〜300g | 約9cm | 大きめ | 大量調理、業務用 |
LL(特大) | 300〜350g | 約10cm以上 | かなり大きい | 業務用 |
スーパーで最も多く流通しているのはMサイズ(200〜250g)とLサイズ(250〜300g)です。
視覚イメージで即理解
身近なもの | サイズ | 玉ねぎ1個との比較 |
---|---|---|
野球ボール | 直径約7.3cm | Mサイズとほぼ同じ |
テニスボール | 直径約6.7cm | Sサイズに近い |
ソフトボール | 直径約9.7cm | Lサイズより大きい |
拳(大人) | 直径約7〜8cm | Mサイズに近い |
りんご1個(中) | 約250g | ほぼ同じ |
玉ねぎM〜Lサイズは、野球ボールか大人の拳サイズです。
品種・産地・季節による違い
玉ねぎの主な品種
品種 | 1個の重さ | 特徴 | 旬 | 用途 |
---|---|---|---|---|
黄玉ねぎ(一般的) | 200〜250g | 辛味、長期保存可 | 周年 | 万能 |
白玉ねぎ | 200〜300g | 辛味少ない、水分多い | 春 | サラダ、生食 |
紫玉ねぎ(レッドオニオン) | 150〜200g | 甘味、辛味少ない | 周年 | サラダ、マリネ |
新玉ねぎ | 200〜300g | 柔らかい、甘い | 春(3〜5月) | サラダ、生食 |
ペコロス(小玉ねぎ) | 30〜50g | 小ぶり、甘い | 周年 | 丸ごと煮込み |
スーパーで最も多いのは黄玉ねぎです。
新玉ねぎは通常の黄玉ねぎを早採りしたもので、春限定で出回ります。
主要産地別の特徴
産地 | 年間生産量 | 特徴 | 出荷時期 |
---|---|---|---|
北海道 | 約65万トン(全国の約50%) | 大玉、甘味強い | 秋〜冬 |
佐賀県 | 約15万トン | 早生品種 | 春〜初夏 |
兵庫県(淡路島) | 約10万トン | 甘味が強い | 春〜夏 |
愛知県 | 約5万トン | 早生品種 | 春 |
静岡県 | 約4万トン | 新玉ねぎ | 春 |
北海道産は大きく甘味が強いのが特徴。
淡路島産は高級ブランドとして有名です。
季節による違い
時期 | 主な産地 | 1個の重さ | 特徴 | 保存性 |
---|---|---|---|---|
春(3〜5月) | 佐賀・兵庫・静岡 | 200〜300g | 新玉ねぎ、柔らかい | 低い(1週間程度) |
夏(6〜8月) | 北海道(貯蔵) | 200〜250g | 標準 | 中(1〜2ヶ月) |
秋(9〜11月) | 北海道 | 250〜300g | 大きめ、甘い | 高い(3〜6ヶ月) |
冬(12〜2月) | 北海道(貯蔵) | 200〜250g | 標準 | 高い(3〜6ヶ月) |
秋に収穫される北海道産は大きく、長期保存に適しています。
新玉ねぎは水分が多く傷みやすいので早めに使いましょう。
切り方別の分量と料理別使用量
切り方による分量の目安
切り方 | 玉ねぎ1個(200g)から取れる量 | 見た目 | 主な用途 |
---|---|---|---|
丸ごと1個 | 1個 | そのまま | 丸ごとロースト、スープ |
半分(縦) | 2個 | 半球 | 飾り切り、くし切り |
薄切り(縦) | 大きめ2カップ分 | 細長い | 炒め物、牛丼 |
薄切り(横) | 大きめ2カップ分 | 輪切り | カレー、煮物 |
みじん切り | カップ1〜1.5杯分(約150ml) | 細かい粒 | ハンバーグ、餃子 |
角切り(1cm) | 約200個 | 立方体 | カレー、シチュー |
乱切り | 約20〜25個 | 不規則 | 炒め物、煮物 |
くし切り(8等分) | 8個 | 三角 | グリル、炒め物 |
輪切り(1cm) | 約6〜7枚 | 円 | フライ、ロースト |
みじん切り1個分=カップ1〜1.5杯と覚えておくと便利です。
料理別の使用量
料理 | 人数 | 玉ねぎの量 | サイズ | 個数 |
---|---|---|---|---|
カレー | 4人分 | 400〜600g | M〜L | 2〜3個 |
肉じゃが | 4人分 | 400g | M | 2個 |
ハンバーグ | 4人分 | 200g | M | 1個 |
牛丼 | 2人分 | 200g | M | 1個 |
野菜炒め | 2人分 | 100〜150g | M | 0.5〜0.75個 |
オニオンスープ | 4人分 | 600〜800g | M | 3〜4個 |
オニオンリング | 2人分 | 200〜300g | L | 1〜1.5個 |
サラダ | 2人分 | 50〜100g | M | 0.25〜0.5個 |
コンソメスープ | 4人分 | 100〜200g | M | 0.5〜1個 |
カレーやシチューなど煮込み料理は多め(2〜3個)、ハンバーグのつなぎは1個が目安です。
加熱による重量・体積変化
状態 | 重さ | 体積 | 甘味 |
---|---|---|---|
生 | 200g(100%) | カップ2杯 | ★☆☆☆☆ |
炒める(5分) | 約180g(90%) | カップ1.5杯 | ★★★☆☆ |
炒める(10分以上) | 約150g(75%) | カップ1杯 | ★★★★★ |
煮る(20分) | 約170g(85%) | カップ1.5杯 | ★★★★☆ |
焼く(オーブン) | 約160g(80%) | – | ★★★★★ |
じっくり炒めると水分が飛び、甘味が凝縮されます。
飴色玉ねぎは1個が約半分の体積になります。
玉ねぎ1個の栄養価と健康効果
主要栄養素(1個200gあたり)
栄養素 | 含有量 | 1日の推奨量に対する割合 | 主な効能 |
---|---|---|---|
カロリー | 約74kcal | – | 低カロリー |
炭水化物 | 約18g | 成人の約6% | エネルギー源 |
食物繊維 | 約3.2g | 成人の約17% | 腸内環境 |
ビタミンC | 約16mg | 成人の約16% | 免疫力、美肌 |
葉酸 | 約32μg | 成人の約13% | 貧血予防 |
カリウム | 約300mg | 成人の約12% | むくみ解消 |
硫化アリル | 豊富 | – | 血液サラサラ |
玉ねぎの辛味成分・硫化アリルには血液サラサラ効果があり、生活習慣病予防に役立ちます。
玉ねぎの健康効果
効能 | 成分・理由 |
---|---|
血液サラサラ | 硫化アリルが血栓を予防 |
疲労回復 | ビタミンB1の吸収を助ける |
免疫力向上 | ケルセチン(ポリフェノール) |
血糖値の安定 | 食物繊維が糖の吸収を緩やかに |
コレステロール低下 | 硫化アリルが悪玉コレステロールを減らす |
安眠効果 | 硫化アリルが神経を鎮静 |
玉ねぎを切って15分置くと、硫化アリルの効果がアップします。
調理法による栄養の変化
調理法 | ビタミンCの残存率 | 硫化アリルの状態 | おすすめ度 |
---|---|---|---|
生 | 100% | 最も多い | ◎(辛味に注意) |
炒める(短時間) | 約70% | 多い | ◎ |
炒める(長時間) | 約50% | 減少 | ○(甘味重視) |
煮る | 約50% | 煮汁に溶け出す | ○(汁ごと食べる) |
電子レンジ | 約80% | やや減少 | ◎ |
生で食べるのが最も栄養価が高いですが、加熱すると甘味と消化の良さがアップします。
玉ねぎ1個を上手に使うコツ
良い玉ねぎの選び方
チェック項目 | 良い玉ねぎ | 避けるべき玉ねぎ |
---|---|---|
外皮 | 茶色く乾燥、パリパリ | 湿っている、破れている |
形 | ずっしり重い、丸い | 軽い、歪んでいる |
硬さ | 全体が固い | 柔らかい部分がある |
芽・根 | 出ていない | 芽や根が出ている |
頭部(首) | 締まっている | ふかふか、穴が開いている |
におい | ほぼ無臭 | 腐敗臭 |
外皮がパリパリで、ずっしり重いものが新鮮です。
芽が出ているものは栄養が取られています。
涙が出ない切り方
方法 | 効果 | 手順 |
---|---|---|
冷蔵庫で冷やす | ★★★★☆ | 使う30分〜1時間前に冷蔵 |
水中で切る | ★★★★★ | ボウルの水中で切る |
換気扇の下で切る | ★★★☆☆ | 揮発成分を飛ばす |
よく切れる包丁を使う | ★★★★☆ | 細胞の破壊を最小限に |
口呼吸をする | ★★☆☆☆ | 鼻から目への刺激を減らす |
レンジで20秒加熱 | ★★★★☆ | 酵素の働きを弱める |
最も効果的なのは「冷やす+よく切れる包丁」の組み合わせです。
保存方法と保存期間
保存方法 | 保存期間 | 保存状態 | ポイント |
---|---|---|---|
常温(丸ごと) | 1〜2ヶ月 | 風通しの良い冷暗所 | ネットに入れて吊るす |
冷蔵(丸ごと) | 1ヶ月 | 新聞紙に包む | 冷蔵庫の野菜室 |
冷蔵(切った後) | 2〜3日 | ラップで密閉 | においが移りやすい |
冷凍(みじん切り) | 1ヶ月 | 小分けして冷凍 | 使いやすい |
冷凍(スライス) | 1ヶ月 | 平らに広げて冷凍 | 炒め物に便利 |
新玉ねぎは水分が多く傷みやすいため、冷蔵庫で1週間程度が限度です。
通常の玉ねぎは常温で長期保存可能。
知っておくと便利な玉ねぎの知識
玉ねぎの構造と部位
部位 | 名称 | 特徴 | 使い方 |
---|---|---|---|
外皮 | 乾皮 | 茶色、パリパリ | 捨てる(またはダシに) |
実の部分 | 鱗茎(りんけい) | 葉が変化したもの | 食べる部分 |
根元 | 根盤 | 根が出る部分 | 切り落とす |
頭部 | 首 | 葉が出ていた部分 | 切り落とす |
芯 | 中心部 | 緑色になることも | 食べられる |
玉ねぎの「玉」は実は葉が肥大化したものです。
断面の層は1枚1枚が葉っぱに相当します。
色による違い
種類 | 色 | 辛味 | 甘味 | 主な用途 |
---|---|---|---|---|
黄玉ねぎ | 茶色〜黄色 | 強い | 加熱で甘い | 加熱料理全般 |
白玉ねぎ | 白色 | やや弱い | 水分多い | サラダ、生食 |
紫玉ねぎ | 紫〜赤色 | 弱い | 甘い | サラダ、マリネ |
紫玉ねぎの色素はアントシアニンで、抗酸化作用があります。
玉ねぎの世界的な消費量
国 | 1人あたり年間消費量 | 特徴 |
---|---|---|
リビア | 約66kg | 世界最多 |
アルバニア | 約35kg | 料理に多用 |
日本 | 約18kg | 1ヶ月に約1.5kg |
アメリカ | 約10kg | ハンバーガーなど |
日本人は1年に約90個(1ヶ月7〜8個)の玉ねぎを消費しています。
玉ねぎの歴史と文化
時代・地域 | 出来事 |
---|---|
原産地 | 中央アジア |
紀元前3000年 | 古代エジプトで栽培 |
奈良時代 | 日本に伝来(観賞用) |
明治時代 | 食用として普及開始 |
大正〜昭和 | 北海道で本格的な栽培 |
古代エジプトではピラミッド建設の労働者に玉ねぎが配給されていました。
スタミナ源として重宝されていたのです。
玉ねぎの面白い豆知識
豆知識 | 内容 |
---|---|
英語名 | Onion(オニオン) |
学名 | Allium cepa(アリウム・セパ) |
にんにくとの関係 | 同じヒガンバナ科ネギ属 |
宇宙食 | NASAが宇宙食として研究 |
世界記録 | 最重量8.5kg(2014年、イギリス) |
まとめ
玉ねぎ1個の要点:
- 1個=約200〜250g(Mサイズ)=直径7〜8cm=野球ボールサイズ
- みじん切り1個分=カップ1〜1.5杯分
- 北海道産は大きめ(250〜300g)、春の新玉ねぎは柔らかく甘い
- 硫化アリルで血液サラサラ、加熱で甘味アップ
- 常温で1〜2ヶ月保存可能(新玉ねぎは冷蔵1週間)
玉ねぎ1個はサイズによって重さが大きく異なるため、レシピで重さが指定されている場合は計量するのが確実です。
野球ボールサイズ(200g)を基準に覚えておくと便利です。
これで、次から「玉ねぎ1個ってどれくらい?」に困ることはありません。
料理がもっと正確に、もっと美味しくなるはずです。