パネルヒーターの電気代は、電気単価31円/kWhで計算すると、300Wで1時間9.3円、500Wで15.5円、1000Wで31円です。
毎日8時間を30日間使う場合、300Wなら2,232円、500Wなら3,720円、1000Wなら7,440円になります。
ただし、これは指定したW数を使い続けた場合の単純計算です。実際のパネルヒーターには温度調節によって加熱を停止する製品があり、使用中の消費電力が一定とは限りません。
また、足元を暖める小型の製品と、部屋に設置する大型の製品では消費電力が異なります。
この記事では300W・500W・1000Wを中心に、1時間・8時間・1か月の電気代を比較します。
自宅の使用条件に合わせて金額を計算できるツールも用意しました。
※電気単価31円/kWhは計算例であり、すべての家庭に共通する料金ではありません。
パネルヒーターの電気代は1時間・8時間でいくら?
まず、300W・500W・1000Wを一定の出力で使用した場合の電気代を確認しましょう。
| 使用時間 | 300W | 500W | 1000W |
|---|---|---|---|
| 30分 | 4.65円 | 7.75円 | 15.5円 |
| 1時間 | 9.3円 | 15.5円 | 31円 |
| 2時間 | 18.6円 | 31円 | 62円 |
| 4時間 | 37.2円 | 62円 | 124円 |
| 8時間 | 74.4円 | 124円 | 248円 |
※電気単価31円/kWh。表示したW数を使用中ずっと消費する場合の試算です。
500Wで8時間使用した場合は124円、1000Wなら248円になります。
1000Wは500Wの2倍の消費電力なので、同じ時間だけ連続使用した場合の電気代も2倍です。
ただし、実際には温度設定やサーモスタットによる停止時間があるため、定格消費電力だけで実際の料金を判断することはできません。
パネルヒーターを毎日使うと1か月いくら?
パネルヒーターの月額は、1日に何時間使うかによって大きく変わります。
1か月を30日として、300W・500W・1000Wの電気代を計算しました。
| 1日の使用時間 | 300W | 500W | 1000W |
|---|---|---|---|
| 1時間 | 279円 | 465円 | 930円 |
| 2時間 | 558円 | 930円 | 1,860円 |
| 4時間 | 1,116円 | 1,860円 | 3,720円 |
| 6時間 | 1,674円 | 2,790円 | 5,580円 |
| 8時間 | 2,232円 | 3,720円 | 7,440円 |
例えば500Wを毎日4時間使うと月1,860円ですが、8時間使うと3,720円です。
一方、1000Wを毎日8時間使用する場合は月7,440円となり、長時間使用した場合の電気代は大きくなります。
これらはあくまで連続消費を前提にした計算です。
温度調節機能によって加熱が止まる時間がある場合は、実際の電気代と差が出ます。
デスク下用と部屋用では消費電力が違う
「パネルヒーター」という名前でも、製品の大きさや用途はさまざまです。
小型の足元用と、部屋に設置するタイプでは、暖める範囲も消費電力も違います。
足元用には300Wのパネルヒーターがある
山善の2WAYパネルヒーター「DP-SD30」は、消費電力300Wの製品です。
300Wを31円/kWhで計算すると、1時間9.3円、8時間74.4円になります。
毎日8時間を30日間使った場合は2,232円です。
この製品は床置きと壁掛けに対応し、サーモスタットによる温度調節機能を備えています。
そのため、定格300Wを連続消費した場合の2,232円が、そのまま実際の月額になるとは限りません。
部屋用には500W・1000Wの製品もある
インターセントラルのパネルヒーター「Nシリーズ」には、500Wや1000Wの製品があります。
500Wなら1時間15.5円、1000Wなら31円です。
ただし、部屋用の製品は設置方法や対応電圧、必要な離隔距離が小型の足元用とは異なる場合があります。
500W・1000Wという数字だけで同じ種類の製品と考えず、仕様と設置条件を確認してください。
また、机の下に設置する低消費電力のデスクパネルヒーターには、100W台の製品もあります。
足元用の小型製品と部屋用の暖房機器を、単純に同じW数で比較しないことが重要です。
自宅のパネルヒーターの電気代を計算する
使っているパネルヒーターの消費電力、1日の使用時間、使用日数、電気単価がわかれば、自宅の条件で電気代を試算できます。
ここから自宅の条件で計算できます。300W・500W・1000W以外の数値にも変更できます。
かんたん電気代計算ツール
パネルヒーターの消費電力と、普段の使用時間に近い数値を入力してください。
数値を入力して「電気代を計算する」を押してください。
※入力した消費電力を使用中ずっと消費すると仮定した試算です。温度調節による自動停止や出力の変化は反映されません。
※ツールは入力したW数を使用中ずっと消費すると仮定した試算です。サーモスタットによる停止時間は自動的に反映されません。実際の平均消費電力がわかる場合は、そのW数を入力してください。
パネルヒーターの電気代を計算する式
電気代は、消費電力・使用時間・電気単価から求められます。
電気代(円)=消費電力(W)÷1,000×使用時間(h)×電気単価(円/kWh)
Wを1,000で割るとkWになります。
300Wを8時間使う場合
300Wは0.3kWです。
0.3kW×8時間=2.4kWh
2.4kWh×31円=74.4円
毎日8時間を30日間使う場合は、74.4円×30=2,232円です。
500W・1000Wを8時間使う場合
500Wは0.5kWなので、8時間の消費電力量は4kWhです。
4kWh×31円=124円
1000Wは1kWなので、8時間では8kWhです。
8kWh×31円=248円
同じ8時間でも、500Wと1000Wでは124円の差になります。
なお、どちらも使用時間中ずっと指定W数を消費した場合の計算です。
サーモスタットで実際の電気代はどう変わる?
パネルヒーターの中には、設定温度に応じてヒーターの加熱を制御する製品があります。
そのため、定格消費電力だけで計算した金額と、実際の電気代が一致しない場合があります。
加熱を停止する時間があると消費電力量は減る
例えば500Wのパネルヒーターを8時間使用したとします。
8時間すべて加熱していれば、消費電力量は4kWh、電気代は124円です。
一方、温度調節によってヒーターが合計4時間だけ500Wで通電したと仮定すると、加熱部分の消費電力量は2kWhになります。
31円/kWhなら62円です。
ただし、これは通電時間を50%とした計算例です。実際の製品が常に半分の時間だけ加熱するという意味ではありません。また、制御回路などの消費電力が別に発生する場合もあります。
室温・設置場所・設定温度も関係する
同じパネルヒーターでも、室温や設置場所、設定温度によって加熱の状況は変わります。
例えば室温が低い環境では、設定温度まで暖めるための加熱時間が長くなることがあります。
また、周囲の物や壁との距離が適切でないと、安全面だけでなく温度制御にも影響する可能性があります。
必要な設置スペースは製品によって異なるため、必ずメーカーの取扱説明書に従ってください。
電気単価が27円・31円・35円なら月額はいくら?
同じ500Wのパネルヒーターでも、自宅の電気単価によって料金は変わります。
500Wを毎日8時間、30日間連続使用した場合の比較です。
| 電気単価 | 1時間 | 8時間 | 30日間 |
|---|---|---|---|
| 27円/kWh | 13.5円 | 108円 | 3,240円 |
| 31円/kWh | 15.5円 | 124円 | 3,720円 |
| 35円/kWh | 17.5円 | 140円 | 4,200円 |
27円/kWhと35円/kWhでは、30日間で960円の差です。
ただし、電気料金は契約プランや料金の内訳によって異なります。
31円/kWhを全家庭に共通する料金と考えず、電力会社の明細などで自宅の条件を確認しましょう。
パネルヒーターの電気使用量を実際に測る方法
サーモスタットがある製品では、使用時間だけでなく、実際に使った電力量(kWh)がわかると、より使用状況に近い電気代を求められます。
例えば500Wのパネルヒーターを8時間使い、実測した消費電力量が2.4kWhだった場合、電気単価31円/kWhなら74.4円です。
2.4kWh÷8時間×1,000=300Wなので、この場合の平均消費電力は300W相当になります。
対応するワットチェッカー(電力計)を使えば、一定期間の消費電力量を確認できる場合があります。
ただし、測定機器がパネルヒーターの消費電力や接続方法に対応していることが必要です。製品の取扱説明書で使用が禁止されている接続方法は避けてください。
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パネルヒーターを使うときに気をつけたいこと
パネルヒーターは薄型で設置しやすい製品もありますが、使用中は本体や周囲が高温になる場合があります。
衣類、紙類、カーテン、寝具などの燃えやすい物を近づけず、製品指定の離隔距離を守ってください。
特にデスク下で使う場合は、ひざ掛けやバッグが本体に接触しないよう注意しましょう。
また、長時間同じ場所を暖めると、低温やけどにつながる場合もあります。直接肌を当て続けず、使用中は適切な距離を保ってください。
製品評価技術基盤機構(NITE)も、電気暖房器具の近くに可燃物を置かないことや、異常時の使用中止を呼びかけています。
参考:NITE|電気暖房機器による火災や低温やけどへの注意喚起
電源コードの破損、異常な発熱、焦げ臭さなどがある場合は使用を中止し、自己判断で分解・修理せず、メーカーや販売店に相談してください。
足元用やトイレ用の暖房を検討するときは
パネルヒーター以外にも、足元を暖める製品にはさまざまな消費電力があります。
例えばデスク下などで使う小型暖房の電気代については、足元ヒーターを1時間・8時間使った場合の電気代で90W・160Wなども紹介しています。
また、温風を出す暖房器具の料金を確認したい場合は、セラミックファンヒーターの600W・1200W別の電気代も参考になります。
トイレに置く暖房器具について、電気代だけでなく暖まり方や使いやすさも比べたい場合は、トイレ暖房はパネルヒーターとセラミックファンヒーターのどちらがいいかも確認してみてください。
パネルヒーターは用途に合った消費電力で試算する
パネルヒーターの電気代は、31円/kWhの計算例では300Wで1時間9.3円、500Wで15.5円、1000Wで31円です。
毎日8時間を30日間使用すると、それぞれ2,232円・3,720円・7,440円になります。
ただし、これは指定したW数で連続運転した場合の金額です。実際の電気代は温度調節や加熱時間によって変わります。
また、小型の足元用と部屋用では製品の消費電力や設置条件が異なります。
まずは使っているパネルヒーターのW数を確認し、実際の使用時間と電気単価に置き換えて計算することが大切です。
