「1Hzって、どれくらいの速さ?」
テレビや音、パソコンのCPUでよく見る“Hz(ヘルツ)”。
でも、イメージしにくい単位ですよね。
結論から言うと――
1Hz=1秒に1回の振動・変化です。
つまり、1Hz=1回/秒。
音なら「1秒に1回波が来る音」、CPUなら「1秒に1回計算できる速度」のことを指します。
🧭 この記事でわかること
- 1Hz(ヘルツ)の正確な定義と意味
- 音・電波・コンピュータでの使われ方
- kHz/MHz/GHzとの違いと換算
- 身近なHzの具体例(音・家電・スマホ)
🕒 読了目安:3分
📎 関連記事:1W(ワット)はどれくらい? / 1kWh(キロワット時)はどれくらい?
💡 1Hzとは?基本定義
1Hz(ヘルツ)=1秒間に1回の周期(サイクル)。
つまり、「1秒に1回“同じ動き”を繰り返す現象」の速さを表す単位です。
用語 | 意味 | 説明 |
---|---|---|
周期(T) | 1回の動きにかかる時間 | 秒(s)で表す |
周波数(f) | 1秒に何回起きるか | Hz(ヘルツ)で表す |
関係式 | f=1/T | 例:T=0.5秒→f=2Hz |
🔸 1Hz=1回/秒、10Hz=1秒に10回、1000Hz=1秒に1000回。
🎧 音で見る「Hz」の世界(周波数の体感)
音は「空気の振動」です。
人間の耳が聞こえる範囲は 20Hz〜20,000Hz(20kHz)。
音の種類 | 周波数帯(Hz) | 聴こえるイメージ |
---|---|---|
超低音 | 20〜60Hz | 地鳴り・重低音 |
低音 | 60〜250Hz | 男声・ベース音 |
中音 | 250〜2000Hz | 話し声・ピアノ中音域 |
高音 | 2000〜8000Hz | 女性ボーカル・鳥の声 |
超高音 | 8000〜20000Hz | 耳がキーンとする音 |
🎵 例:440Hz=“ラ(A)”の音。
チューニングで使われる音叉の音です。
📺 家電・機器での「Hz」表示
Hzは「1秒に何回動くか」なので、家電・ディスプレイ・電気にもよく使われます。
用途 | 周波数 | 意味 |
---|---|---|
家庭用電源 | 50Hz/60Hz | 地域で異なる商用電源(東日本=50Hz、西日本=60Hz) |
モニターリフレッシュレート | 60Hz/120Hz/240Hz | 1秒に画面を何回更新するか(ゲーム性能に関係) |
電子レンジ | 約2,450MHz(2.45GHz) | マイクロ波の周波数 |
Wi-Fi | 2.4GHz/5GHz | 通信電波帯域 |
スマホCPU | 2〜3GHz | 1秒に20〜30億回の計算 |
⚡ 1GHz=10億Hz=1秒に10億回動く。
CPUの「3.0GHz」は、1秒に30億回の処理を意味します。
🔢 Hzの換算(kHz/MHz/GHz)
単位 | 読み方 | 倍率 | 例 |
---|---|---|---|
Hz | ヘルツ | 基準 | 音・電源など |
kHz | キロヘルツ | 1,000Hz | ラジオ・音声処理 |
MHz | メガヘルツ | 1,000,000Hz | 無線・テレビ放送 |
GHz | ギガヘルツ | 1,000,000,000Hz | CPU・Wi-Fi通信 |
💡 1GHz=1000MHz=100万kHz=10億Hz。
🧠 ちょい知識:Hzは“時間の逆数”
周波数(f)=1/周期(T)。
つまり、時間の逆数です。
周波数 | 周期(1回の時間) | 体感 |
---|---|---|
1Hz | 1秒ごとに1回 | ゆっくり点滅 |
10Hz | 0.1秒ごと | ちらちら点滅 |
100Hz | 0.01秒ごと | 速い振動 |
1kHz | 0.001秒ごと | 音に聞こえる振動 |
1GHz | 1ナノ秒ごと | CPUクロック速度 |
⏱️ 「周波数が上がる=変化が速くなる」。
🌐 世界でのHzの使われ方
分野 | 用途 | 代表例 |
---|---|---|
音響 | 音の高さ | 440Hz=A音 |
放送 | AM/FM電波 | AM:530〜1600kHz/FM:76〜95MHz |
通信 | Wi-Fi・Bluetooth | 2.4GHz・5GHz |
電力 | 商用周波数 | 日本:50/60Hz、米国:60Hz |
コンピュータ | 処理速度 | 3.0GHz CPU=毎秒30億回演算 |
🛰️ あらゆる“波”や“リズム”を表す共通単位がHz。
音も光も電波も、本質は“周波数の違い”で成り立っています。
✅ まとめ:1Hzを感覚でつかもう
要点 | 内容 |
---|---|
定義 | 1Hz=1秒に1回の周期(サイクル) |
音の例 | 440Hz=音叉の「ラ」 |
電気の例 | 家庭用電源=50/60Hz |
機器の例 | モニター=60〜240Hz、CPU=数GHz |
感覚 | 数が増えるほど「速い」「高い」「滑らか」になる |
結論:1Hz=1秒に1回の変化
この基本をつかめば、音・光・通信・CPUの世界まで一気に理解が広がります。