車は冠水何cmまで走れる?30cm・60cmの水深と車への影響を解説

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大雨で道路が冠水したとき、「車なら水深何cmまで走れる?」と気になることがあります。

結論からいうと、「○cmまでなら安全に走れる」という数字はありません。

JAFの冠水路走行テストでは、水深30cmを走り切れた条件がある一方で、車内やエンジンルームへの水の浸入、部品の損傷なども確認されています。

さらに水深60cmでは、車種や速度によってエンジン停止などが起きています。

実際の冠水道路は水深が分からず、マンホールや側溝などが水の下に隠れている可能性もあります。

この記事では、30cm・60cmという水深を中心に、冠水道路が車へどのような影響を与えるのかをわかりやすく解説します。

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車と冠水の水深|早見表

水深イメージ注意点
10cm足首より上程度路面の段差や穴が見えにくくなる
20cmすね付近小型車では床面に近づく場合がある
30cmひざ下程度JAFテストでは走行できた例があるが浸水・損傷も発生
50cmひざ上付近車体への影響が大きくなる
60cmかなり深い冠水JAFテストでエンジン停止した例あり

この表は「ここまでなら走ってよい」という安全基準ではありません。

実際の冠水路では、浅く見えても無理に進入しないことが基本です。

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水深30cmなら車は走れる?

JAFテストでは走り切れた条件がある

JAFのテストでは、水深30cmの冠水路を複数の車種で走行しています。

一定条件ではコースを走り切ることができました。

そのため「30cmなら走れる」と受け取ってしまいそうですが、注意が必要です。

走れた=無傷ではない

水深30cmでも、速度によってはボンネット内部や車内へ水が浸入したケースがあります。

部品が外れるなどの損傷も確認されています。

つまり、走り切れたことと、安全だったことは同じではありません。

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水深60cmになるとどうなる?

セダンではエンジン停止した例がある

JAFが行った冠水路走行テストでは、水深60cmを時速10kmで走ったセダンが途中でエンジン停止しています。

水はフロントガラス下端付近まで達する状態でした。

エンジン内部へ水が入り、停止につながる可能性があります。

SUVでも安全とは限らない

車高が高いSUVだから安全とは限りません。

JAFの過去のテストでは、水深60cmを低速で走り切ったSUVもありましたが、速度を上げると途中でエンジン停止しています。

「SUVなら冠水路を走れる」と考えるのは危険です。

車が走れる水深は車種によって違う

冠水の影響は車種によって変わります。

主に関係するのは、

  • 車高
  • 床面の高さ
  • エンジンの吸気口の位置
  • 電装部品の位置
  • 車体形状
  • 走行速度

などです。

そのため、同じ30cmでも車によって影響は異なります。

JAFでは、一般的に乗用車が走行可能とされる水深について、ドア下端付近、つまり床面が浸からない程度を一つの目安として紹介しています。

ただし実際の冠水路では深さが分からないため、これを「走ってよい基準」として使うべきではありません。

速度を上げると冠水路はさらに危険

水を大量に巻き上げる

冠水路では、速度が高いほど車体が大量の水を巻き上げます。

その水がエンジンルームへ入り、吸気口などからエンジン内部へ入る可能性があります。

JAFのテストでも、同じ水深30cmでも速度が高い条件では水の侵入が増えています。

車体が浮くこともある

水深が深くなると、タイヤの接地が弱くなったり車体が浮いたりする可能性があります。

過去のJAFテストでは、水深60cmを走行したSUVが一瞬浮き上がり、ハンドルを取られた例もあります。

冠水路では「勢いをつけて一気に抜ける」という考え方は危険です。

冠水道路が見た目より危険な理由

水深が分からない

冠水した道路では水が濁っていることが多く、車内から見ただけでは深さを正確に判断できません。

入口では浅くても、道路の中央だけ急に深くなっている場合があります。

道路そのものが見えない

水の下には、

  • 開いたマンホール
  • 側溝
  • 段差
  • 流れてきた障害物

などが隠れている可能性があります。

水深だけ分かれば安全というわけではないのが、実際の冠水道路です。

アンダーパスはなぜ危険?

周囲の水が集まりやすい

アンダーパスは、鉄道や道路の下をくぐるため周辺より低くなっています。

そのため大雨時には周囲から雨水が流れ込み、短時間で水深が増えることがあります。

入ってから深さに気づくことがある

道路の入口では浅く見えても、最も低い場所ではかなり深くなっていることがあります。

いったん進入すると、後ろから車が来るなどして戻りにくくなる場合もあります。

冠水しているアンダーパスを見つけたら、無理に通らず迂回するのが基本です。

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ガソリン車・ハイブリッド・EVならどれが強い?

「EVならエンジンがないから冠水に強いのでは?」と考える人もいるかもしれません。

しかしJAFのテストでは、EV・ハイブリッド車・ガソリン車のいずれでも冠水による影響が確認されています。

EVではモーターが停止しなかったケースでも、複数のシステム故障警告が表示されています。

動力方式にかかわらず、冠水道路へ安易に進入しないことが重要です。

車内に水が入ってきたらどうする?

すでに冠水路へ進入し、車が停止した場合は状況によって危険度が変わります。

水位が上昇すると、水圧によってドアが開きにくくなることがあります。

そのため水没が進む可能性がある状況では、安全に車外へ出られる段階で避難することが重要です。

ただし周囲に強い水流がある場合など、車外へ出ること自体が危険なケースもあります。

実際の災害時は警察・消防・道路管理者などの指示や最新情報に従ってください。

冠水30cmと雨量30mmは同じではない

「雨量30mm」と「道路の水深30cm」はまったく別の数字です。

数字意味
雨量30mm降った雨をためた場合の深さ3cm
冠水30cm道路上に実際に30cmの水がたまっている状態

雨水は低い場所へ集まるため、降水量が30mmでも、場所によってはそれ以上の深さまで道路が冠水する可能性があります。

「雨量○mm=道路の水深○mm」ではありません。

冠水道路を見つけたらどうする?

基本的には進入せず、迂回します。

特に、

  • アンダーパス
  • 深さが分からない水たまり
  • 流れがある道路
  • 通行止めになっている場所
  • 前方の路面が見えない場所

には進入しないようにしましょう。

「何cmなら通れるか」を現場で試すのではなく、冠水していたら別ルートを選ぶのが安全です。

車の冠水についてよくある質問

車は水深30cmなら走れますか?

JAFのテストでは走り切れたケースがありますが、車内やエンジンルームへの浸水、部品の損傷なども確認されています。30cmを安全基準として考えるべきではありません。

水深60cmなら車は走れますか?

非常に危険です。JAFのテストでは、水深60cmでセダンがエンジン停止した例があります。SUVでも条件によって停止しています。

SUVなら冠水に強いですか?

車高が高い分、有利な場合はありますが安全とは限りません。水深・速度・車種などによって影響が変わります。

EVなら冠水道路を走っても大丈夫ですか?

大丈夫とはいえません。JAFのテストではEVでもシステム故障の警告などが確認されています。冠水路には進入しないことが基本です。

冠水道路ではゆっくり走れば安全ですか?

速度を下げることで巻き上げる水を減らせる場合はありますが、実際の冠水路は水深や路面状況が分かりません。「低速なら安全」とは判断できません。

まとめ|「何cmまで走れる」ではなく冠水路には入らない

  • 車に全国共通の「水深○cmまで安全」という基準はない
  • JAFテストでは30cmを走り切れた条件がある
  • 30cmでも浸水や車両損傷が起きたケースがある
  • 60cmではエンジン停止した例がある
  • SUV・EVでも安全とは限らない
  • 速度が高いほど大量の水を巻き上げやすい
  • 冠水路では水深や道路状況を目視できない
  • アンダーパスは特に水が集まりやすい

「車は冠水何cmまで走れる?」への答えは、「走れる可能性のある水深」と「安全に走れる水深」は別物、ということです。

実際の冠水道路では深さが分からないため、何cmかを予想して進入するのではなく、冠水していたら可能な限り迂回しましょう。

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